古典物理学からカオスの世界への歴史
古典物理学からカオスに至るいわゆる複雑系のお話です.ニュートンは地上の物体も天体も同じ万有引力によって支配されることを導き,宇宙は数学で解明できたかに見えました.しかしその時既に,多体問題というカオスのタネが生まれていたとのこと.
世界はやはり複雑なようですが,物事を単純化することによって数式でモデル化するという古人の知恵には敬服します.学問がこれからも発展することを思えば,そのうち世界を解明できる日が来るのでしょう.
サイエンスものの読み物としては,平易な文章で書かれていますので読みやすいと思います.
数学の挑戦史
古代ギリシアより現代までの、数学が自然(特に天体の運動法則)の解明に挑んだ歴史。
一見複雑な自然現象は、単純な法則に支配されているようで、実はやっぱり複雑だった・・・
天才たちの知のリレーによって導き出された(著者の述べる)一応の結論が、平易に記述されています。
各章の最後にまとめがあるため、読み返しも容易です。
この分野の入門書として。
宇宙の根底には数がある?
物理、数学について記した書物で、「数式は極力使わないようにした。」 との記述をよく目にする。物理、数学といった学問分野が数式抜きに 語るのが難しい分野であることは言うまでもないことであるから、このような 一文があるとそれだけで「そんな本は読まない。」とおっしゃる方も 多いことと思う。この本も巻頭にて「数式は使わない」と断言するが、是非敬遠することなく御一読いただきたい。”ラプラスの魔”潜む世界 にカオス理論がいかに対抗するか、著者は積極的に記述しようとしている。 また、本書は8章からなるが、章ごとに「この章のまとめ」として、章の要約が 付記されており、内容への理解を補している。「数学から離れて久しいが カオス理論のエッセンスをつかみたい!」といった方や、「これから カオスについて学びたい。」と考えておられるカオス理論初学者の方などにも 有用な一冊ではないだろうか。
サイエンスファン全般にお薦め 「数式なし」の学術本!
残念ながら「数学だけでは世界は解明できない」というのが著者(というか現代科学)の結論のようです。それでも、数学やそのほかのサイエンス分野(物理、化学、生態、天文学等)の力も借りながら、現時点でどこまで世界を解明できるのか、という難題に、数式を全く用いず挑戦したのが本書の特徴で、淡々と書かれた文体の背後に著者の「哲学」を感じさせる良書に仕上っています。 同じ分野で興味深い著書として「複雑系」(MMワールドロップ、新潮文庫)もお薦めします。
中央公論新社
数理モデルとカオス (放送大学教材) 数学する精神―正しさの創造、美しさの発見 (中公新書 1912) 素数入門―計算しながら理解できる (ブルーバックス) 集合とはなにか―はじめて学ぶ人のために (ブルーバックス) 微分方程式と力学系の理論入門―非線形現象の解析にむけて
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